「健康上や年齢上の問題もあり、この際、新しい人に市政をゆだねたい。」井上瀬戸市長は、次期市長選への不出馬を表明した。愛知万博の開催市となっている瀬戸市だけに、来春の統一地方選は注目される選挙。 ところが、肝心の立候補者が今のところ現れておらず、市民からは「一体どうなっているの」との声も。 市長は会見で後継者について「万博を成功させ、新しい街づくりに意欲のある人を望みたい」と。後継者については「多くの人達でオープンに話し合って決めればよいのでは」とだけ語った。 候補者については、いずれも噂だけが先行。名前が挙がった人に聞いても「いい人が出てきてくれれば」などと人ごとのような返事。万博反対派も「擁立する方針だ」としながらも、具体的な名前が上がって来ないのが実状だ。 瀬戸市では万博後を見据えた街づくり、さらに、行政改革など重要な課題が山積。次期市長選は、その舵取りを誰に託すのかを決める重要な選挙。市民にとっても無関心ではいられないが、候補者の顔が見えなくては、何も判断できない。 |